代表幹事コメント

衆議院の解散・総選挙について

2021.10.14update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 古市 健

  • 本日、衆議院が解散となった。コロナ禍という未曽有の国難の中で行われる総選挙は、日本の未来にとって極めて重要な分岐点となりうる。日本の将来ビジョンと政策に関して、責任を持った議論が闊達に行われることを期待する。
  • 総選挙では、足元での新型コロナの感染対策と、大打撃を受けた経済の立て直しが引き続き重要な争点となる。加えて、長引くデフレと少子高齢化がより深刻化する日本にとって、将来の成長戦略と共に、財政健全化、社会保障制度改革、格差是正、東京一極集中是正など、コロナ禍以前から山積する課題への対応は不可避である。各政党・候補者には、耳当たりの良い政策ばかりを訴えるのではなく、日本のあるべき未来を見据える中で、こうした中長期・構造的な諸課題についても先送りをせずに向き合い、政治家として責任を持った主張をして欲しい。次世代にツケを回すようなことを戒め、国民に痛みや覚悟を求める必要があれば堂々と明示すべきである。
  • 有権者には、「投票に行こう」と申し上げたい。コロナ禍を通じて、政治が、私たちの生活、命、そして未来に如何に深く関わっているのかを、我々は学んだはずである。先の所信表明演説や各党の代表者質問、そして今後の選挙戦での論争を注視し、大切な一票を投じて欲しい。投票年齢が18歳以上に改正されてから2度目の総選挙、未来社会の当事者たる若者たちが投票を通じ、意思表示し、自らがこの国の将来を作り上げていくことを切に願う。

以上