代表幹事コメント

臼井孝之 元代表幹事を悼む

2024.07.12update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事  宮部 義幸
代表幹事  永井 靖二

  • 臼井孝之 元代表幹事の訃報に接し、謹んでご冥福をお祈り申し上げる。臼井さんは、19949月から19965月までの1年8ヶ月、代表幹事を務められた。井上收代表幹事が急逝されたことにより、その後を継ぐ形での就任であった。
  • 在任中は、阪神・淡路大震災、1ドル80円台の超円高といった、大きな出来事が相次いだが、そうした中、臼井さんは一貫して、同友会を「元気のいい人の集まりにして、元気の出る活動をしていきたい」と述べられ、実際、そのような活動を代表幹事としてリードされた。
  • 日本企業が従来のキャッチアップ型の発想を脱却し、フロンティアを切り拓くことが急務、との問題意識から、「産業創生委員会」を設置したのは臼井さんである。ベンチャービジネス先進国である米国事情を聴取するなか、彼我の差を痛感し、その差を率直に認めた上で、“そもそも個性豊かなベンチャービジネスが生まれる環境を作り上げていくためには、国として相当思い切った策を講じるか、あるいは国民の価値観、文化を変えることが必要ではないか”と提起された。これは、遡ること30年前、臼井さんから、今の私たちに向けて出された宿題のように思えてならない。
  • 今、私たちは、地政学的リスクの顕在化、多発する自然災害、わが国における人口減少時代の到来、失われた30年からの経済再生といった多くの課題に直面しているが、臼井さんの思いを受けて、同友会を、元気のいい人の集まりにし、関西と日本を元気にするべく、一層尽力する所存である。

以上

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