代表幹事コメント

自由民主党総裁選挙について

2015.09.08update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 蔭山秀一

本日、自由民主党総裁選挙が告示され、安倍総裁の無投票再選となった。

安倍総裁が引き続き、首相として国政に携わることになるが、下記のような課題の解決に向けて、集中して取り組んで頂きたい。安倍政権は発足当初より、金融緩和や財政出動を推進し、円安進行、株価上昇を実現した。こうした、いわゆるアベノミクスにより、わが国はデフレ脱却に向けて着実に歩を進めてきている。

もっとも、足許では、中国経済の減速が世界経済に波及するリスク等への懸念により、金融市場の混乱が続き、世界経済の不透明感が増している。こうしたなか、アベノミクスの第三の矢である成長戦略の取組を加速させるとともに、岩盤規制改革、経済連携交渉、新産業・新事業創出などについて更なる具体化・推進を図ることで、わが国経済の活性化に尽力することが安倍政権に求められている。

さらに当会が第四の矢と呼ぶ財政再建も待ったなしの状況にある。今後は、経済成長と財政再建の両立を成し遂げるためにも、骨太の方針・日本再興戦略改訂2015の早期実行に向け、引き続き経済に軸足を置いた政策運営がなされることを望む。

以上