経済財政運営と改革の基本方針2024の閣議決定について
2024.06.21update
- 本日、「経済財政運営と改革の基本方針2024(骨太方針2024)」が閣議決定された。
- 失われた30年を経て、いま日本社会に求められていることは新陳代謝だ。時代についていけない企業や組織を守るために税金を使うのではなく、本当の意味で伸びていく、あるいは将来のために変わろうとしている企業や組織を支援する政策が重要である。骨太の方針2024では、新陳代謝を進める上で、労働市場改革やDX・GXへの拡大投資、次世代半導体の強化、スタートアップ政策などが掲げられている。特に、雇用政策の方向性を、雇用維持から 成長分野への労働移動の円滑化へとシフトすると示したことを評価する。
- もう一つ大事なことは少子化対策だ。官民が協力して、若者が安心して結婚し、子どもを産み育てる社会を構築していく必要がある。骨太の方針2024において、少子化対策やこども政策として共働き・共育て推進の具体策などが盛り込まれている点も大いに評価したい。
- そして、これらを支えるのが財政の健全化である。今回示された「経済・財政新生計画」をしっかりと実行し、健全な成長を遂げるよう政策を進めていただきたい。
以上
一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 宮部 義幸