代表幹事コメント

米国大統領選挙の結果について

2016.11.09update

一般社団法人関西経済同友会
代表幹事 鈴 木 博 之

〇米国大統領選挙において、激戦の末、共和党のドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン民主党候補に勝利した。トランプ次期大統領の提起した所得格差、移民・難民、失業といった米国が抱える様々な問題について、多くの米国民が共鳴しているという事実を受け止める必要がある。

〇過激とも言える言動で米国民の支持を勝ち取ったトランプ次期大統領ではあるが、米国大統領としての責任を持ち、自国中心主義に陥らず、同氏の主張してきた人種差別的な政策については慎むべきである。また、閉鎖的な経済政策についても見直しを行い、TPPへの参加により、開かれた自由貿易の下で健全な経済発展を目指すべきである。

〇安全保障政策においても、日米安全保障条約や北大西洋条約機構の同盟各国と丁寧な対話を通じて、国際関係の健全な維持を図ることを求めたい。

〇中東をはじめ民族間の紛争は止むことをしらず、ISISに代表されるテロ行為も拡散している。「トランプ大領領の誕生」が「英国のEU離脱」のように、国際社会に不安と不信を広げぬことを求めたい。

以上