代表幹事コメント

第26回参議院議員通常選挙について

2022.07.10update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 生駒京子

  • 選挙終盤に遊説中の安倍元総理が凶弾に倒れ、逝去された。民主主義の根幹である選挙活動の最中における凶行に強い憤りを感じる。元総理のご冥福を心からお祈りする。
  • 自民党・公明党による与党が改選議席の過半数を獲得し、非改選議席を含め参院の過半数を維持した。喫緊の課題である、景気対策や食品・エネルギー価格の高騰による物価高対策、安全保障環境の変化への対応など、力強いリーダーシップが求められる中、安定政権が継続することを歓迎する。
  • 一方で、2013年の「ねじれ」解消以降、自公連立政権は衆参両院での安定多数を維持してきたが、その間、財政再建・人口対策・女性活躍・東京一極集中の是正・地方創生などの積年の課題について大きな前進は見られない。政府・与党には、これらの課題についても力強く取り組み、国民の期待に応えていただきたい。
  • 今世紀に入り、東日本大震災、新型コロナウィルス、ロシアによるウクライナ侵略など、想像もしていなかった出来事が次々と起こっている。国家的緊急事態に対応可能な体制構築の重要性が高まっている。憲法改正も含めた法体制整備に関する議論も排除すべきではない。現実を踏まえた国民的議論を深めていただきたい。
  • 今回、投票率が52.05%と、昨年の衆議院選挙を約4%も下回った。有権者の約半数が選挙を通じて国政に参加する権利を放棄していることを大変残念に思う。
  • 議員各位においては、政治への不信・無関心を招かぬよう、国民の負託の重みを厳粛に受け止め、政治家としての責任を全うしていただくことを強く要望する。

以上

代表幹事コメント