代表幹事コメント

民主党新代表の選出について

2010.09.14update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大竹 伸一

本日、民主党代表選挙において、菅代表が再選された。菅代表が引き続き、首相として国政に携わり、短期間での首相交代を回避したことは、諸外国との信頼関係を維持できるとともに、地に足の着いた政策実行の第一歩として期待する。しかしながら、今回の代表選挙期間中の政治空白は、円高・株安をはじめ、我が国の深刻な経済 状況を置き去りにしたものであり、極めて影響が大きかったと言わざるを得ない。今後は、先日発表された経済対策や、新成長戦略実現会議において検討が指示された法人税率の引き下げを速やかに実行し、経済成長と財政再建の実現に向けて2011年度の予算編成に遅滞なく取り組んでいただきたい。そうすることで、国の体質強化を図り、今後想定される世界経済の下振れリスク等危機時代を乗り越えることができる。民主党が衆院選マニフェストで一丁目一番地の政策として掲げた“地域主権”の実現は日本再生の勘所である。6月に決定した地域主権戦略大綱の具現化に果断に取り組んでいただきたい。民主党は、政権与党としての重責を果すべく、挙党一致体制のもと、国家国民の利益創出を第一と考え、着実な政策実行に全力を挙げて取り組んでいただきたい。

以上