民主党代表選について
2012.09.21update
野田首相が本日、民主党代表に再選出された。野田政権を振り返ると、強いリーダーシップで「消費増税という不人気政策」を進め、ポピュリズムに陥らなかったことを評価したい。一方で、一度決めた政策が、その後の党内の異論によって進まなかったことも少なくない。国民の信頼を回復するためには、党の体制を立て直し、責任ある政権与党をつくり上げて欲しい。
今回の代表選では、経済成長戦略について、ほとんど取り上げられなかった。しかし、我が国の最重要課題は経済成長であり、それを実現するためには、経済界の現場第一線の声もよく聴いて、きめ細かい政策をつくるべきだ。TPP、エネルギーや安全保障は、どれも切っても切れない一体の問題であり、経験豊富な現場の声を聴き、日本の国益を見据えた盤石の政権体制を整えてもらいたい。そのためには、政治の安定が不可欠であり、解散総選挙を断行し、国民の信を問うべきである。
以上
一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 鳥井 信吾