株式会社大阪証券取引所と株式会社東京証券取引所グループの
経営統合に関する合意について
2011.11.22update
本日、大阪証券取引所と東京証券取引所との統合合意が発表された。欧米を中心に証券取引所の国境を越えた再編が進む中、日本一国の中だけで複数の市場が別々に運営されることは非効率であり、世界規模での取引所間競争に打ち勝つための統合が合意に至ったことを大いに歓迎したい。
しかしながら、合併の時期についてはスピード感が欠けていると言わざるを得ない。2013年1月の合併時期を一日でも早く前倒しするよう努力すべきである。
大阪は世界に先駆けた先物取引の発祥の地であり、歴史的にも特徴ある機能を担ってきた。今後、世界の中で拡大が見込まれるデリバティブ市場で大阪のノウハウを活かした新商品開発など世界最先端の取引所として存在感を高めるために、統合持株会社の本社を北浜に置くべきである。このことは、今我が国に求められている機能分散化に繋がるものである。
以上
社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大竹 伸一