大阪取引所での総合取引所始動にあたって
2020.07.29update
- 大阪取引所にて、金融デリバティブと商品先物を一元的に取引する総合取引所が始動した。市場の健全な発展を期待する。
- 我が国が総合取引所の検討開始から実現まで10年以上を費やす間に、世界主要各国の取引所は既に総合取引所として活動を行なっている。関係者全員の努力により、この遅れを取り戻さなければならない。
- 各国の取引所との競争に打ち勝つためには、出来る限り幅広い商品を一元的に取引し、顧客に利便性を提供する必要がある。今回、エネルギー関連商品が対象とされなかったことは残念だ。早急な統合を求めたい。
- 大阪は、江戸時代に世界初の商品先物となるコメ先物を生み出した歴史と伝統を持つ場所である。これを機に、大阪がフィンテックの拠点として発展することを期待する。先般、大阪は京都、神戸とともに、「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に指定された。今後、フィンテック分野においてもスタートアップの活躍に期待したい。
以上
代表幹事 深野 弘行