大阪・関西万博開幕500日前を迎えて
2023.11.30update
- 2023年11月30日、大阪・関西万博開幕500日前を迎えた。各国や企業のパビリオンの概要も公開され、8名のプロデューサーによるテーマ事業の姿も次第に明らかになってきた。入場チケット前売り販売も開始となり、2025年日本国際博覧会協会主催のイベントが東京・名古屋・大阪で開催される等、機運醸成の取り組みも本格化してきた。
- 世界の一流国になることを目指して日本が初めて参加した1867年の第2回パリ万博、戦後の高度成長を経て日本で初めて開催することができた1970年の大阪万博、失われた30年を経験し、世界を知り新たな日本の姿を問う機会となる今回の2025年大阪・関西万博、それぞれ、参画・開催の意義は違えども、国際社会の中で日本が果たすべき役割を果たし、主張すべきことを主張する機会としての意義は大きい。
- 万博は時代を映す鏡である。20世紀の万博では、科学万能から人間性探求へ、そして21世紀の万博では、人類の共通課題解決をテーマとしてきた。今回のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は2017年に決定された。その後、新型コロナ禍、地政学的リスクの高まり、エネルギー危機などに直面し、まさにいのちの大切さを象徴したテーマであると改めて感じる。
- 開催国はテーマを基に、世界中の人々がアイデアを交換する協調・共創の場を提供することが役割だ。先進的な環境技術やエネルギー効率の改善、都市計画の革新など、持続可能な社会の実現に向けた展示物の完成に大いに期待している。
- 当会としても、残りの500日で、万博機運醸成に力を注いでいく所存だ。
- 日本政府におかれては、引き続きリーダシップを発揮いただき、自治体、経済界や2025年日本国際博覧会協会をはじめ関連業界との連携を密に、残された期間で多くの国や多様な機関が参加・関与できる博覧会としていただきたい。
以上
一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 宮部 義幸