代表幹事コメント

令和6年度政府予算案の閣議決定に際して

2023.12.22update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事  宮部 義幸

  • 本日、約112兆円の令和6年度政府予算案が閣議決定された。
  • グリーン社会の実現を目指し、脱炭素化に向けた国内供給網の整備などの予算が計上された。現状を維持し続けるためにではなく、変化を促すための投資が為されたことを評価する。2050年のカーボンニュートラルの実現は我が国にとって国際公約である。そして世界中で2050年という締め切りに向かって投資の大競争が始まっている。そのフロントランナーとして優れた技術やノウハウを持って世界を牽引することは、我が国の重要な責務の一つである。
  • また、今回の予算案では、少子化対策・こども政策の強化などを含めた新しい資本主義の加速や、国際的な緊張が続く中での防衛力整備など、我が国が直面する環境変化に対応するために必要な手当てが重点的に行われた。
  • 一方で、財政健全化に向けて着実な対応策が求められている。コロナ対応などで膨らんだ予備費を減らすなど歳出構造を平時に戻す努力は為されているが、巨額の歳出が続いている。政府には、成長戦略の実現を通じ歳入基盤の拡充を図ると同時に、将来世代の視点に立ち、歳出構造の改革に取り組んで頂きたい。

以上

代表幹事コメント