令和２年度政府予算案の閣議決定について

• 本日、令和２年度の政府予算案が閣議決定された。

 

• 貿易摩擦の影響などにより景気の先行きが不透明な中、消費増税後の景気失速懸念対応も含め、経済政策に力点が置かれた点を評価する。これからの経済成長に向け、ベンチャー企業に対する支援についても配慮されていることも評価する。加えて基礎科学を含む学術分野振興に関する予算についてもさらなる充実を求める。

 

• また、災害が多発する中での国土強靭化に向けたインフラ整備、国際的な緊張が続く中での防衛力整備への予算が増額されたことについては、必要なものとして理解する。

 

• 一方で財政健全化に対する取り組みには課題が残る。2025年度のプライマリーバランス黒字化の達成に向け、経済成長の実現による歳入基盤の拡充と歳出構造の改革に取り組んで頂きたい。とりわけ、高齢化が急速に進む中、社会保障制度の支え手拡大を含む制度の抜本的な改革について踏み込んだ議論を求める。

以上