2025年大阪・関西万博 ソフトレガシーの創出に向けて ~開幕直前・会期中の取組み~
万博レガシー委員会(委員長=南和利 りそな銀行 取締役副社長)は、アピール「2025年大阪・関西万博 ソフトレガシーの創出に向けて~開幕直前・会期中の取組み~」を取りまとめました。
1.万博の意義
当会では、2025年大阪・関西万博は「社会課題解決」、「経済成長」に繋がるものとしている。そのためには多様な財産をレガシーとする必要があり、今議論を進めなければ消えてしまう懸念のあるソフトに着目する。
2.ソフトの重要性
当会ではソフトを、「技術」、「取組み」、「つながり」、「アイディア」、「仕組み」等と定義した。ソフトは社会変容に大きなインパクトを与える可能性を秘めている重要なものであるが、目に見えないこと等からレガシーとするためには仕組みづくり等が不可欠である。
(図)2025年大阪・関西万博の主なソフトの取り組み
(出典)当会にて作成
3.ソフトレガシーを残すため
来場者の意識変容・行動変容はレガシーを残すうえで必要不可欠である。そのために、今から会期中にかけて取組むべき3点を発信する。
STEP①「知る」ソフトの重要性の認識
・当会も含め、2025年日本国際博覧会協会(以下、博覧会協会)・大阪府・大阪市・マスコミ等によるソフトの発信の強化
(ソフト紹介:社会課題解決や経済成長に繋がるポイント等)
STEP②「盛り上げる」ムーブメントの醸成
・4月中の来場促進
・万博で体験したことを発信(来場者、マスコミ、博覧会協会、経済界等)
STEP③「続ける」コミュニティの継続
・積極的な冠・ロゴ(「EXPO」や「2025」)の使用・継続
・社会課題・テーマ毎のコミュニティの横連携
4.さいごに
日本は観光立国を目指し、特に関西では2024年のインバウンドが過去最高を記録するなど好調だ。万博後もIR開業やうめきた2期本格開業などが続く。万博を関西全域の魅力を知る「入り口」とし、再訪の動機付けや広域周遊を促すことが重要。さらには日本全体への観光拡大につなげることで万博の恩恵を拡げるべきである。
一般社団法人関西経済同友会
万博レガシー委員会