「新しいものづくり」に向けた明日からの挑戦
~先進事例にみる行動様式と変革を支援するプラットフォーム~
関西経済同友会 「新しいものづくり」委員会は、提言「『新しいものづくり』に向けた明日からの挑戦~先進事例にみる行動様式と変革を支援するプラットフォーム~」をとりまとめた。
本提言では、「新しいものづくり」を、“顧客への新たな付加価値の提供や新たなビジネスモデルの構築による収益力向上の実現により、社会に豊かさをもたらす、製造業のイノベーションに向けた取り組み”と位置づけている。特に中堅・中小製造業にフォーカスを当て、企業がどのように「新しいものづくり」の観点から事業領域を切り開いていくかをテーマに、国内外の現場視察や講演会の開催により、企業や地域の先進事例を調査した。本活動の成果として、先進事例の取り組みから得られた示唆をまとめた。
【提 言】
1.先進事例の行動様式を取り入れよう
(1)“価値をつくる”企業文化の醸成
・顧客や社会のための価値創造を第一に
・チャレンジを促進するための経営者の意識改革や、組織の仕組み作り
・受動的な体質からの脱却
(2)強みへの気づき、再認識
・自社の強みへの気づき、再認識
・コアの強みは変わらない。IoT等の新しい潮流を取り込み、強みを進化
(3)オープンイノベーション
・自前主義に拘泥することなく、外部リソースを活用(技術、知財、生産設備、人材 等)
・ニーズ、シーズの的確な情報発信
・リソースをマッチングする仕組みの有効活用
2.プラットフォームのさらなる整備を
◇変革を支援するプラットフォーム
・製造業のチャレンジを促すプラットフォーム
・生産設備を高機能化させるオープンなシステム
・データプラットフォームの構築
・高度人材育成の取り組み
平成29年(2017年)4月
一般社団法人関西経済同友会
「新しいものづくり」委員会