英語教育に目標と戦略を
~Basic English で世界と話そう~
2015.04.23update
21世紀の世界は混沌としている。宗教、民族、国家のあり方が、我々の経験則では測りきれない形で変わり始めており、ますます多くの人や情報が地球を駆け巡っている。もはや、個人も企業もグローバリゼーションに無関係では生きてはいけない。
グローバリゼーションを背景にした教育改革は、1989年のベルリンの壁崩壊後に世界各地で始まったが、日本でも2010年頃からグローバル人材への要求が高まった。関西経済同友会でも、2013年に「グローバルに活躍できる人材を教育の場で」と題した提言を発表した。
提言は①人格・人間力②日本人としてのアイデンティティ③「読み書きそろばん」などの基礎学力・情報リテラシー力④世界中の人々と対話できる力、多様性を受け入れる力をグローバル人材に求める4つの基本的な素養と位置付けている。
本委員会の活動は同提言の流れをくむものであり、グローバル人材教育イコール英語教育というのは誤った認識であるとの考えを共有している。しかしながら、グローバル社会を生き抜くためには英語力が欠かせないのも事実であり、繰り返し行われてきた英語教育改革が日本人の英語力の向上にはつながっていないことに強い危機感を持っている。
そこで本委員会は、あえて英語教育を取り上げ、グローバル社会で求められる真に必要な英語力とはどのようなものか?その英語力を達成するためにはどのような教育が求められるのか?など英語教育の目標を明らかにし、その目標を達成するための戦略を考えるための活動に取り組むことにした。
2015 年(平成 27 年)4月
一般社団法人 関西経済同友会
教育改革委員会