新しい「枠組み」「仕組み」で“新空港経営の体制”の確立を!
~コンセッション実現には自由度の高い空港経営が不可欠~
2012.03.14update
関西国際空港(以下「関空」)は国の成長戦略に基づき「首都圏空港と並ぶ国際拠点空港」と位置づけられている。法律上も昨年5月の「関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律」(以下「統合法」)において「我が国の国際航空輸送網の拠点となる空港(国際拠点空港)」と謳われ、それを実現するために本年4月1日に新関西国際空港株式会社(以下「新関空会社」)を設立し、さらに7月1日には関空と大阪国際空港(以下「伊丹」)が経営統合する。
他方、統合法には、巨額の「債務の早期の確実な返済」を図るためコンセッションを利用する旨が明記されている。しかし統合法の本来の目的は、関空が競争力ある「国際拠点空港」として再生し、我が国産業の国際競争力の強化、関西経済の活性化に寄与することにある。また新関空会社が「新しい枠組み」「新しい仕組み」で運営され収益実績(トラックレコード)が示せてこそ、コンセッションの可能性も出てくるものである。
このような観点から、我々は昨年11月に「『国際拠点空港』に相応しい競争力(経営力)の確立を~関空再構築は伊丹との経営統合時がラストチャンス~」と題した提言を発表、コンセッション実現の前提となる、競争力ある国際空港拠点空港としての関空再生のため、次の5点を中心に提言を行った。
平成24年3月14日
社団法人 関西経済同友会
関空競争力強化委員会