世界で進むデジタル革命のインパクトを知る
~次のステージでの勝利を掴むために、新たなスタートを~
関西経済同友会 デジタル革命委員会 先端技術探求分科会(委員長=遠竹 泰 西日本電信電話 取締役)は、提言「世界で進むデジタル革命のインパクトを知る~次のステージでの勝利を掴むために、新たなスタートを~」を取り纏め、5月8日に発表しました。
①デジタル革命と呼ばれる破壊的で非連続的な変化が想像以上のスピードで進む時代の中にあって、世界先端の潮流からは周回遅れとも指摘される日本が、存在感を取り戻すためにクリアしていくべき課題は多面的で広範囲にわたっている。
②デジタル革命の第一幕では、GAFAらプラットフォーマーが、サイバー空間における支配的な影響力を発揮した。しかし、次のステージでの戦いを優位に進めるためには、「データ利活用」、特にリアル空間を軸とした戦略が重要になる。
③我々は、世界で起こっていることを、目線を上げて知り、立ち遅れの危機感を認識すべきである。デジタル革命のインパクトと世界先端との距離感を知り、正しい危機感を持ったうえで、行動に移すべきである。
以上のような観点から、以下の3つを提言する。
提言1.リアル空間(現実社会)のデータ利活用が今後の浮沈の鍵を握る。各産業領域での独自の存在感の発揮を。
1.リアル空間で良質なデータ構築と活用のあり方を追求し、顧客や社会にとっての付加価値を増大させる
2.強みを活かした関西らしい取り組みの加速を
3.来たる様々な国際イベントを先端技術と新たなビジネスの実証の場として活用すべき
提言2.経営目線のシフトチェンジを-マーケットインの徹底による社会課題解決、枠を超えた企業間連携・チーム組成力が求められる。
1.我々自身が第一歩を踏み出す
2.マーケットインを徹底し社会課題の解決を
3.個社の力だけで立ち向かうのではなく、規模の大小を超えたチーム組成力が鍵
提言3.デジタル社会の発展に寄与する人材育成・確保と前向きな社会的コンセンサスの醸成を。
1-(1).AI等先端技術を使いこなせるハイテクIT人材を社会全体で育成していくべき
1-(2).技術だけにとどまらずビジネスモデルも理解する人材を
1-(3).世界先端の場に参画しつつ、グローバルな人材確保・育成を
1-(4).初等教育からのITリテラシー教育充実と「実践の場」で時代に対応した人材育成を
2.各種規制の改革や前向きな社会的コンセンサスの醸成を図るべき
以上
一般社団法人関西経済同友会
デジタル革命委員会
先端技術探求分科会