サラヤ 代表取締役社長、ゼリ・ジャパン 理事長 更家悠介氏 講演会「対馬モデルとブルーオーシャンプロジェクト ~プラスチック海洋汚染防止と海の豊かさの持続的活用に向けて~」を開催
グリーン関西推進委員会(委員長=高澤利康 日本政策投資銀行 常務執行役員 関西支店長)と大阪・関西EXPO委員会(委員長=松村幹雄 関西電力 代表執行役副社長)は、共催で講演会「対馬モデルとブルーオーシャンプロジェクト ~プラスチック海洋汚染防止と海の豊かさの持続的活用に向けて~」を開催。プラスチック海洋汚染防止と海の豊かさの持続的活用を目指す「ブルーオーシャンプロジェクト」に取り組み、「国際的な海ごみのホットスポット」に位置する長崎県対馬市における「対馬モデル」(循環経済モデル)の研究開発を推進、2025年 大阪・関西万博で「ブルー・オーシャン」パビリオンを出展される、サラヤ(株) 代表取締役社長、(特非)ゼリ・ジャパン 理事長 更家悠介氏に、これまでの取り組みと今後の展望をお話いただきました。
地球市民の時代、ビジネスによる挑戦を
サラヤ 代表取締役社長、ゼリ・ジャパン 理事長 更家 悠介 氏
SDGsとビジネスによる挑戦 ―ポリマ号、対馬モデル―
我々は、子供たちにピカピカの地球を残したい。資源、生物多様性、地球温暖化、海洋汚染、パンデミック、貧富の拡大と社会的軋轢といったグローバルな問題について、「地球市民」というコンセプト、”ビジネスを通した”新しいチャレンジ、イノベーションが必要だ。
2019年にポリマ号が日本に来たのを機に、私は海洋プラ問題への取り組みを本格化した。ポリマ号は風力、ソーラー、水素により7日間航行可能で、石油燃料は不要。ポリマ号は大阪・関西万博(EXPO2025)のスペシャルサポーターとなり、ドバイ万博でもこれをアピールした。
2021年、関西経済同友会 環境・エネルギー委員会で対馬を視察。対馬には年間3万㎥の海洋ゴミが漂着する。2022年、対馬市とサラヤグループ、関西経済同友会で「対馬モデル」(循環経済モデル)研究開発連携協定を締結。対馬をフィールドに、①再生技術 ②製品設計 ③海洋プラごみ流出防止・回収のイノベーション、離島モデルの形成に取り組んでいる。
ブルーオーシャプロジェクト ―EXPO2025とその先へ―
ブルーオーシャンプロジェクトでは、下記3本の矢で生活者・市民・国際社会・産業界の行動変容に挑戦する。
①EXPO2025パビリオン「ブルーオーシャンドーム」:パビリオンを通して問題喚起、グローバルに発信。
②ブルーオーシャンイニシアティブ:海の保全と繁栄の両立を目指す共創のアクションプラットフォーム。ビジネスによる社会問題対応、解決を図る。
③NIKKEIブルーオーシャンフォーラム:産官学や国際機関を巻き込んだ議論、社会・政策提言、発信を強化。
Stay Angry, Stay in business!
シュンペーターはイノベーションを”新結合”と呼んだ。スティーブ・ジョブズは”Stay hungry, Stay foolish!”と言った。私は” Stay Angry, Stay in business!”と言いたい。海洋汚染について知らない人には知ってもらい、静かな怒りを持って社会を変えよう。ビジネスを通じて世の中を変えよう。同友会はイノベーターの集まりだ。ぜひみんなでブルーオーシャンの取り組みを進めていきたい。