第71回西日本経済同友会大会 徳島で開催
「超省エネ・スマート社会の実現と日本の産業力強化」をテーマに
第71回西日本経済同友会大会(西日本18地区経済同友会共催)が2013年10月18・19日、「超省エネ・スマート社会の実現と日本の産業力強化」をテーマに、徳島市で開催された。本会からの36名をはじめ、西日本各地より総勢430名が参加、意見を交わした。
徳島経済同友会の西宮映二代表幹事の開会挨拶の後、鳥井信吾代表幹事が議長団を代表して、問題提起。続いて、自由民主党中小企業・小規模事業者政策調査会長の伊藤達也衆議院議員(元金融担当大臣)が基調講演を行った。同調査会長は、技術で勝って商売で負けることを繰り返してはならないと訴え、スマート社会関連産業において官民が一体となって競争力を高め、市場を開拓していく必要性を指摘した。
パネルディスカッションでは、網岡健司 北九州市参与、井熊 均 日本総合研究所執行役員・創発戦略センター所長、田崎 登 日亜化学工業副社長の3氏がパネリストとして登壇し、コーディネーターの加藤貞男代表幹事の下、活発な議論を展開した。超省エネ・スマート社会の将来像を示した後、将来像を実現していく上での課題、国内での産業競争力強化と海外展開に向けてとるべきアクションを巡り意見をたたかわせた。その結果、ハードとソフトのパッケージ化、住民を巻き込んで住みやすいまちづくりを実現すること、知的財産権の海外流出の防止などが重要であることが明らかになった。
続いて徳島経済同友会の田村耕一監事が、政府・企業・地域住民が一体となりスマート社会の実現を目指すべきことや「日本の良さ」の積極的な海外展開による産業力の一層の底上げを図ることなどを訴える大会共同見解を発表した。最後に、徳島経済同友会の近藤紳一郎代表幹事が閉会挨拶を行い幕を閉じた。
西日本経済同友会大会は今回で幕を閉じるが、今後は新たに設置する西日本経済同友会代表者会議において議論を行い、引き続き西日本の総意を発信していく。