第51回関西財界セミナーを開催
第51回関西財界セミナー2月7・8日
成長を考え 新たな成長をつくる
~次世代に誇れる国・地域のかたちを求めて~
関西経済同友会と関西経済連合会は、去る2月7日、8日の2日間、国立京都国際会館において、第51回関西財界セミナーを開催いたしました。
51回目となる今回のセミナーは、新たな50年に向けた第一歩として、全体テーマを「成長を考え 新たな成長をつくる ~次世代に誇れる国・地域のかたちを求めて~」といたしました。
安倍政権発足以降、円高の是正、TPP交渉参加に向けた大きな前進など、よい効果が表れてきていますが、東日本大震災の被災地の復興や強靭な国土づくりは、未だ道半ばです。また、慢性的な財政赤字、人口減少による国内市場の縮小など、国の持続性にかかわる課題も山積しています。これまでわが国は、戦後の復興から高度成長期までの成功体験を起点として、東京一極集中システムのもと、国の成長を考えてきました。しかしながら、バブル崩壊以来の経済の低迷が示す通り、従来型の成長モデルではこの難局を乗り越えられないのは明白です。今こそ、地域の強みを活かした新しい成長モデルを構築すべき時を迎えており、関西がその先陣を切ることが強く求められています。
このような問題意識のもと、関西の強みを最大限引き出し、次々と新しいビジネスを創り出すイノベーション基盤づくりや、アジアの時代を見据えた関西独自の戦略立案、また、その礎となる持続可能な国づくり、若者が将来に夢を持てる社会の実現、政治のリーダーシップや外交の再生、資本主義のあり方などについて、活発な議論が展開されました。
我々がこれから創るべき成長とは、どのような形であり、いかにしてそれを実現していくのか。採択された「関西財界セミナー宣言」は、その問いに対する答えです。「“量”のみならず、“質”に重きを置き、世界に通用する日本型資本主義を目指す」、「関西の活路はアジアにあり、挑戦する精神を以て創造力を発揮し、従来の発想や戦略を革新した経営に舵を切る」、「我々の意識改革を進め、関西地域としての変革、即ち“Innovate 関西”を目指す」、「若者が国内外の様々な分野で活躍できるよう、若者の挑戦を後押しする」など、関西財界人としての意志を示すことができたと確信しています。
今回、京都、神戸、大阪をはじめとする主要企業、中堅・中小・ベンチャー企業の経営者、各国総領事、行政機関、大学、労働組合幹部、そして、次代を担う若者たちなど582名のご参加を頂きました。ご参加者の皆様と、準備段階から多大なるご協力を頂きました関係者の皆様のお蔭で、今回も実りあるセミナーとすることができました。ここに主催者を代表し、心からの御礼を申し上げます。