第33回全国経済同友会セミナー 「新しい日本の再設計」をテーマに、 コロナ禍のなか、リアルとオンラインのハイブリッドで開催
全国44経済同友会から約1,100名が参加
コロナ禍で大阪・兵庫・宮城の3府県にまん延防止等重点措置が発動されているなか、4月8日、第33回全国経済同友会セミナーを、「新しい日本の再設計~コロナショックを新日本の創造の契機に~」をテーマにリアル(東京会場)とオンラインのハイブリッドで開催。コロナ禍で顕在化した新たな価値観や社会の変化を捉えるとともに、目指すべき社会の在り方について、議論を行った。本会からの参加者56名をはじめ、全国44経済同友会から約1,100名が参加した。
基調講演
市川 晃 全国経済同友会セミナー企画委員会委員長の開会挨拶の後、華厳宗管長・第223世東大寺別当の狹川普文氏が廣瀬茂夫 関西経済同友会常任幹事 事務局長を聞き手に「奈良時代における医療体制から学ぶ~感染症対策に対する取り組み~」をテーマとして基調講演を行った。
1300年前、天然痘によるパンデミックに遭遇した聖武天皇がとった政策などを例に取り、リーダーが持つべき視座などについて力説した。
セッション討議
その後、2つのテーマでセッション討議を行った。セッションⅠでは、「新時代を生き抜く 真のDXを実現するために」をテーマに、中部経済同友会の尾堂真一代表幹事がモデレーターを務め、特に現在注目されている製造業のDXについて議論した。
セッションⅡでは、「分散型社会~東京一極集中の是正~」のテーマで、経済同友会の秋池玲子副代表幹事がモデレーターを務め、企業のリスク分散や人の暮らし方の観点を踏まえて、ポストコロナ時代における東京一極集中の解決策などについて議論した。
アピール
セッション討議の後、関西経済同友会の古市 健代表幹事が、データの流通・利用を積極的に図ると同時にDXを駆使して社会課題解決や国際競争力強化の実現を進める必要性を訴えるアピールを発表、満場一致で採択した。
次期開催地は神戸
続いて、神戸経済同友会の富田健司代表幹事が次期開催地挨拶、最後に櫻田謙悟 経済同友会代表幹事が閉会挨拶を述べ、セミナーを締めくくった。
第34回セミナーは、神戸市で2022年4月14日・15日に開催の予定。