安全保障委員会　「第19回大韓民国訪問団」

安全保障委員会は、８月29日～31日まで、第19回大韓民国訪問団をソウルへ派遣した。当会では2000年よりほぼ毎年、韓国を訪問し、政府要人や幹部らと北朝鮮問題、日韓関係、東アジア情勢などについて議論をしている。コロナ禍のため2020年、2021年はオンラインで実施した。

訪問団には、杉野利幸 安全保障委員会委員長（三紀ホールディングス 代表取締役社長）、藤岡ゆか 委員長代行（藤岡金属　代表取締役社長）、生駒京子・角元敬治両代表幹事ら11名が参加した。現地では、外交部、国立外交院、国防研究院のほか、申珏秀 元駐日大使、柳明桓 元外交部長官 韓日・日韓フォーラム韓国側議長、韓日経済協会 金鈗 会長、韓国貿易協会 具滋烈 会長らとの意見交換を行った。

韓国では５月、尹錫悦政権が発足した。尹氏は選挙戦以来、自由と平和、ならびに日米韓の安全保障協力復元の重要性を主張し当選。徴用工問題などを巡る両国の葛藤を抱えながらも、「失われた10年」と言われてきた日韓関係にとって少し明るい兆しが見えつつある。ウクライナ危機が長期化、また米中対立で東アジアでの緊張が続くなか、日韓関係が安定する意義は極めて大きい。民間外交の重要性を実感する訪韓団となった。