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私達の取り組み
大阪中之島美術館 絵画鑑賞会 ~創造性に刺激を受けつつ、アートを堪能~
2024年10月9日
大阪・関西の文化力向上

大阪中之島美術館 絵画鑑賞会 ~創造性に刺激を受けつつ、アートを堪能~

関西経済同友会 企業所有美術品展実行委員会は、2018年~2021年の間、大阪・関西企業が所有する美術品を広く一般市民に対して公開し、特に次世代を担う子どもたちへの鑑賞教育に役立てることを目的にコーポレート・アート・コレクション「なにわの企業が集めた絵画の物語」展(第1回第2回第3回)を実施してきました。 

文化・芸術の力委員会(委員長=久保行央 トヨタモビリティ新大阪 代表取締役)では、この成果を未来に継承すべく、10月9日、本会では4回目となる大阪中之島美術館企画として、絵画鑑賞会を実施。約50名が参加し、菅谷富夫館長と主任学芸員2名の講話により、美術館の取り組みと開催中の2つの展覧会について知見を深め、創造性に刺激を受けつつ、アートの魅力を堪能しました。


■大阪中之島美術館 館長 菅谷富夫氏
「開館3周年、時代や国境をこえる文化・芸術の力~」

これまで、企画展21件、Osaka Directory6件を開催。海外から借用のあった展覧会は8件、海外の美術館への貸出は1件。戦争や飛行機便の減少、輸送費高騰などで海外展は減少傾向にあり、輸送リスクも増大。展覧会の延期も発生した。現地で制作する現代作家は、輸送リスクは少ない。美術全般では国境を越えた交流や情報のやりとりが続いている。

■大阪中之島美術館 主任学芸員 高柳 有紀子氏
「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」

本展は、パリ市立近代美術館東京国立近代美術館大阪中之島美術館がコラボレーションしたもので、各々のコレクションから共通展のある作品を1点ずつ選び、34組のトリオ(3点1組)を展示。美術史的な文脈にとらわれず、国や年代、技法を超えた自由な発想で組み合わされている。コレクションのはじまり、モデルたちのパワーなど、作品たちの意外性に満ちた競演が見所だ。

■大阪中之島美術館 主任学芸員 國井 綾氏
「塩田千春 つながる私(アイ)」

塩田千春氏は岸和田出身でベルリン在住のアーティスト。本展のタイトルに含まれる「つながる私(アイ)」には、コロナ禍での経験をふまえ、3つの「アイ」(「私/I」「目/EYE」「愛/ai」)が込められている。彼女の制作テーマは「不在の中の存在」。記憶は目に見えないが、たしかに存在し、人々を形成している。多くのつながりに思いを巡らせ、作品を通じて対話が生まれることを期待する。

【ご参考】2020年度文化・芸術の力委員会提言
 → 「アートを活かした人材育成と都市価値向上へ。~大阪・関西の未来を文化の力でつくる~」