創立60周年記念式典・第64回西日本経済同友会大会を開催
10月19・20日
関西経済同友会創立60周年を祝う
アジア・太平洋地域との絆あらたに
関西経済同友会は、昭和21年10月、若手経済人有志が戦後荒廃した日本経済の再起と発展を願って設立して、今年60周年を迎えた。10月19日、帝国ホテル大阪で創立60周年記念式典と併せて第64回西日本経済同友会大会が「アジア・太平洋地域の持続的な繁栄を目指して ~日本の果たすべき役割を問う~」をテーマに関西をはじめ西日本18地区会員、招待者、報道関係者ら700名が参加し三部構成で盛大に開催された。
第1部の記念式典は、萩尾千里常任幹事の総合司会のもと森下俊三代表幹事の式辞にはじまり、来賓祝辞では行政からの太田房江大阪府知事が欠席のため髙杉豊副知事が代読を務めた。続いて、關淳一大阪市市長、経済界を代表して秋山喜久関西経済連合会会長、北城恪太郎経済同友会代表幹事各氏が祝辞を述べた。続いて、安倍晋三内閣総理大臣のメッセージをはじめ、韓正上海市長、姜信浩韓国全国経済人連合会会長、ハーバード、スタンフォード、復旦大学などの学長からの祝電が披露された。引き続き、創立60周年を記念し、大正生まれで80歳以上の代表幹事経験者に特別功労会員として感謝状と記念品を贈呈。これを受け、村井勉元西日本旅客鉄道会長が代表して感謝状と記念品を受け、御礼の言葉を述べた。式典挙行は、会員、来賓、関係者各位の支援・協力に支えられ、今更ながら、60年の歴史の重みを感じさせられる祝典となった。
第2部の第64回西日本経済同友会大会は、岡本行夫岡本アソシエイツ代表・国際問題アドバイザーが基調講演。続いて、小嶋淳司代表幹事をコーディネーターに佐藤行雄日本国際問題研究所・理事長、小島朋之慶應義塾大学・総合政策学部長、加藤誠伊藤忠商事・副会長らがパネリストとなりパネルディスカッションを行った。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者でも高名なハーバード大学エズラ・ボーゲル名誉教授が流暢な日本語で、60周年を迎えた当会を『還暦』と祝し、特別講演を行った。続いて、大会共同見解が満場一致で採択された後、次期開催地として土佐経済同友会千頭邦夫代表幹事が挨拶した。最後に、森下代表幹事が閉会の辞を述べ大会を締めくくった。
大会終了後は中国の名奏者として名高い、二胡奏者の劉鋒さんの演奏を中心に揚琴、ピアノの競演に合わせて漢詩朗読を交えて名曲が流れた。場内から感極まり喝采と「ブラボー!」の歓声が響いた。懇親パーティーでは、小嶋代表幹事の挨拶と乾杯の発声で歓談に入った。
翌日は、大阪の新名所として誕生した落語専門小屋「天満天神繁昌亭」で落語を堪能した後、文芸・演劇評論家河内厚郎氏の案内で「水都・大阪めぐり」を行い、最後に道頓堀の老舗で昼食を終え、2日間の行事を無事終了した。