関西経済同友会とは

前年度事業報告

2024年5月16日
通常総会報告

令和5年度事業報告

一般社団法人 関西経済同友会

令和5年度は、「健全な危機意識で未来のための行動を~持続可能な経済・社会を関西から~」をテーマに、目指す4つの関西の姿:①一人ひとりが前向きな気持ちと健全な危機意識を持ち、課題解決に挑戦する関西 ②他に先駆けて停滞する現状から抜け出し、わが国発展の歩みを先導する関西 ③経済・社会のサステナビリティを高め、「いのち輝く都市」を体現する関西 ④混迷を極める国際情勢にあって、日本が為すべきこと・果たすべき役割を示し、その実現に向けて行動する関西 の実現に向けて活動した。また、それぞれの委員会の役割を「調査・研究」「提言」「実行」に明確化し、活動の充実、成果の増大を図った。

【役員会等の運営状況】

本会は、一般社団法人として一般社団・財団法人法及び、定款、規程・規則などに基づく運営を行った。

令和5年5月15日に通常総会を開催し、令和4年度決算を承認、令和5年度理事・常任幹事・幹事を選任するとともに、理事会に推薦する代表理事・業務執行理事候補者を選出した。また、幹事会での審議を経て、理事会で承認された令和4年度事業報告、令和5年度事業計画書及び収支予算書などについても報告がなされた。

理事会は、4回開催した。令和4年度事業報告、通常総会に付議する令和4年度決算案の承認、代表理事・業務執行理事の選定、補充する幹事の選任、令和6年度事業計画書及び収支予算書の承認など、一般社団・財団法人法や定款などで定める項目を審議するとともに、職務執行状況の報告を行った。

本会の運営全般について意思決定を行う幹事会は、8月を除く毎月1回開催し、提言案などの審議、海外との意見交換や主要イベントの報告、月次収支報告などを行った。加えて、グローバル・ベンチャーエコシステム委員会が取り組む「スーパーえこひいき」の支援先企業のプレゼンテーション機会を設けたほか、若者が政治をどう見ているか、わが国がインドとどう付き合うべきか、経済安全保障戦略、カーボンニュートラル実現に向けた課題などについて講演を聞いた。そのほか、本会として取り組むべき課題、活動等についても議論した。

常任幹事会も、8月を除き月1回(3月のみ2回)開催し、幹事会の議案の事前協議を中心に討議を行った。代表幹事、常任幹事によるオフサイトミーティングと、委員長も交えたオフサイトミーティングを各1回開催、委員会の活動状況、運営課題等を議論した。さらに、12月には、代表幹事・常任幹事で意見交換合宿を行い、求心力と発信力の強化策、活動のあり方、今後取り組むべきテーマについて議論、令和6年度事業計画の策定に繋げた。

5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法の指定が2類から5類に変更された状況を踏まえ、通常総会懇親パーティおよび放談会、新入会員との懇談会、歴代代表幹事との懇親懇談会は、立食形式で開催した。また、女性会員と語る会も開催し、会員・スタッフ間の交流、親睦を深めることにも努めた。

【委員会等の活動(1):全体、活動支援】

① 総合政策審議会

開催なし。

② 調査企画部会

諮問なし。

③ 経済同友会連携会議

西日本を中心に、他の経済同友会と連携し、以下の会合などを開催した。

  • 第9回西日本代表者会議(7月25日 於:米子市)
  • 京阪神経済同友会代表幹事懇談会(8月22日 於:大阪市)
  • 第4回四国・関西経済同友会意見交換会(9月13日 於:大阪市)
  • 第120回西日本経済同友会会員合同懇談会(11月2日・3日 於:徳島市)
  • 2023年度全国経済同友会代表幹事円卓会議(11月6日 於:奈良市)
  • 2023年度経済同友会「東西懇談会」(3月11日 於:大阪市)
  • 2023年度中部・関西経済同友会合同懇談会(令和6年4月11日 於:名古屋市)
  • 6経済同友会(京都・神戸・滋賀・奈良・和歌山・関西)代表幹事懇談会
    (同4月16日 於:大阪市)
  • 第36回全国経済同友会セミナー(同4月18日・19日 於:福井市)

④ 海外交流委員会

開催なし。

⑤ 国際シンポ・フォーラム企画実行委員会

ボストン・シンポジウムの事前勉強会を兼ねた講演会を1回(10月18日)開催した。

  • 関西・ハーバード フォーラム2023(KHF2023)

    7月5日には、ナレッジシアターにおいて、ハーバード大学ケネディスクールと本会で「KHF2023」を共催した。ハーバード大学からロジャー・ポーター教授、アンソニー・セイチ教授、ジェーン・ネルソン企業責任イニシアティブ・ディレクターを招き、「持続可能性と企業経営~企業価値創造の鍵を探る~」のテーマのもと、基調講演と少人数討議形式のセッション2つを実施。本会会員・スタッフなど約150名が参加した。

  • 第31回ボストン・シンポジム訪米代表団(11月11日~11月19日)

    角元敬治・宮部義幸両代表幹事、吉田伸弘・今井雅啓・坂本英一・白川基光・髙橋孝一・高橋豊典・田中邦裕・松村幹雄・宮川正・廣瀬茂夫各常任幹事をはじめとする総勢37名の訪米代表団を米国ニューヨーク・ボストンに派遣。11月17日に、ハーバード大学およびボストン日本協会とシンポジウムを共催し、メインテーマ「国際秩序と企業経営のかたちづくり」のもと、安全保障と企業経営について議論した。

⑥ 関西財界セミナー企画実行委員会

第62回関西財界セミナーは、2月8・9日、コロナ禍前と同様の形式に戻して開催、574名が参加した(関西経済連合会と共催、於:国立京都国際会館)。「変化する時代、企業の役割~未来の視点から考える~」をメインテーマに、マルチステークホルダーに支えられた新しい資本主義の実現に向けて、GXを関西経済の成長につなげる~未来の視点から、確実にやってくる変革のチャンスをとらえる~、DXで築く関西、「人への投資」の目指すところ、出産・子育てしやすい日本へ~未来の視点から日本社会を考える、「いのち輝く未来社会」のために私たちは何をする?
の6つの分科会に分かれ討議した。セミナーの最後には、関西経済界として主催者声明を発表した。

⑦ МICE・IR研究会

MICE・IR に関する最新の動向を把握するため、講演会を3回(12月15日、1月16日、3月7日)行った。

⑧ グローバル適塾支援委員会

グローバル適塾の会員増強やカリキュラムの充実などへの支援を行った。

⑨ お水汲み祭り支援委員会

第21回堂島薬師堂節分お水汲み祭り(2月2日)の開催を支援した。

【委員会等の活動(2):研鑽・交流】

① 会員懇談会

時宜を得た講師を招き、6回(7月13日、9月1日、10月24日、12月21日、3月12日、4月9日)の講演会を開催し、会員の相互研鑽・交流を図った。

② 若手の会

5月22日に総会を開催、選任した幹事団が毎月幹事会を重ね、自主企画・運営を行った。4回の講演会(9月6日、11月21日、1月22日、3月1日)を開催し、次代の経済人としての資質向上を図った。更に、貝塚収穫体験&BBQツアー(7月30日)、懇親会等を7回(5月22日、7月4日、9月6日、11月21日、12月18日、1月22日、3月1日)、懇親ゴルフコンペ(6月17日、11月28日)を2回開催し、メンバー相互の交流を深めた。

③ 大阪食文化委員会

講演会2回(9月4日、1月16日)、委員会会合1回(6月27日)、山崎蒸溜所視察(4月23日)を実施した。また、今年度の新たな試みとして、委員長・委員長代行・副委員長自身が企画・運営する「個別会合(食事懇談会)」を3回(10月27日、11月14日、3月6日)実施した。

④ フロンティア探索懇談会

新領域(フロンティア)について議論し関西経済の発展につなげることを目的に、今年度新設。ナレッジサロンを会場に懇談会6回(9月8日、10月16日、12月19日、2月26日、3月22日、4月15日)開催。本会会員スタッフ・ナレッジサロン会員・大阪公立大学生・大阪大学生など多様なメンバーが参加し、ゲストを毎回迎え、新たなビジネスアイデアを出し合いながら交流を深めた。

【委員会等の活動(3):企業経営】

<調査・研究>
① 企業経営委員会

講演会2回(8月3日、11月7日)、委員会内講演会1回(12月12日)、当会会員が所属する企業・団体へのアンケート(3月4日~22日)、委員会会合3回(6月7日、2月20日、4月3日)を開催した。今年度は、「企業が力を入れるべき人への投資」「関西の産業基盤強化のために企業が探求すべきビジネスの方向性」を軸に調査・研究を進めた。

② 中堅企業委員会

➀事業承継、➁大企業との人材面での格差(社員の採用や定着、教育)などに焦点を当てて調査・研究に取り組んだ。講演会を3回(9月26日、10月24日、1月19日)、両代表幹事と語る会(1月25日)、委員会会合を1回(6月6日)、視察を1回(4月26日)、グローバル・ベンチャーエコシステム委員会との共催イベントを1回(3月14日)開催した。

<提言>
③ DX戦略委員会

価値創造型DXを進めるために企業として何を率先してなすべきか、阻害する要因や課題を解決するために何が必要なのかを明らかにし、関西が「価値創造型DX」の発信地となることを目指し、講演会1回(9月19日)、価値創造型DXワークショップ(10月3日・4日)、委員会会合3回(6月12日、12月14日、2月26日)を開催。その成果として、提言「価値創造型DXを推進するために、DX阻害要因を戒めよ〜真の課題認識とDX理解から革新をスタートさせる〜」・「DX阻害要因戒めカード」をとりまとめ、4月25日記者発表した。

<実行>
④ DE&I委員会

講演会1回(8月21日)、委員会会合2回(6月19日、4月16日)、別府視察(2月16日)、栃木県経済同友会との意見交換会(11月28日)、男性育休取得者によるパネルディスカッション(12月11日※女性リーダー塾との共催)、中部経済同友会との意見交換会(3月4日※女性リーダー塾との共催)のほか、委員長訪問による意見交換会2回(7月28日、8月7日)を開催。昨年度に発表した提言の実行・実現に向けて精力的に活動し、これらの活動の成果を報告書にとりまとめた。

④ 女性リーダー塾

昨年度に続き、「ロールモデルの不在」「ネットワークがない」といった女性役員や女性社員が抱える課題を自ら解決すべく、講演会3回(7月12日、9月14日、11月8日)、男性育児・家事塾(10月18日)、男性育休取得者によるパネルディスカッション(12月11日※DE&I委員会との共催)、グループディスカッション(2月21日)、中部経済同友会との意見交換会(3月4日※DE&I委員会との共催)を開催した。これらの活動の成果を報告書にとりまとめた。

【委員会等の活動(4):国・地域の発展】

<調査・研究>
① 経済財政政策委員会

経済成長を実現する経済財政政策の具体策、政策立案~評価のプロセスの着実な実行と国民の当事者意識を醸成する具体策を調査研究すべく、講演会3回(7月21日、9月1日、12月6日)、「次世代との経済討論 ~未来予想図をZ世代と語り合う~」(2月14日)、委員会会合3回(6月14日、10月17日、4月10日)を開催。これらの調査・研究の成果をとりまとめた。

② 地域創生委員会

講演会を4回(9月21日、10月27日、12月6日、3月15日)、委員会会合を1回(6月26日)開催した。

③ 少子化問題委員会

講演会を3回(9月6日、10月31日、1月31日)、委員会会合を1回(6月16日)開催し、静かなる有事とも言われる少子化問題の本質や現状、要因、影響などについて理解を深め、問題解決の切り口を調査・研究した

⑤ スポーツ委員会

講演会2回(8月4日、3月1日)、講演会・見学・体験会1回(1月15日)、委員会会合2回(6月16日、4月3日)を開催、「する」スポーツ!“モルック”体験会(7月18日、3月12日)、北海道視察(9月11日~13日)を行った。これらの活動の成果を報告書にとりまとめた。

<提言>
⑤ 都市間競争戦略委員会

昨年度の中間提言発表に続いて、講演会1回(2月15日)、委員会会合5回(6月22日、8月4日、12月15日、3月14日、4月12日)を開催した。2年間の活動成果として、提言「イノベーターが集まる漁礁のような都市像を求めて~『まだ名前のない産業』を生み出す都市へ~」を取りまとめ、5月9日に記者発表した。

⑥ 格差問題委員会

昨年度に続き、所得・賃金格差について調査・研究活動を進め、講演会5回(8月1日、8月24日、9月28日、11月27日、12月19日)、委員会会合4回(6月21日、10月26日、2月19日、3月 18日)を開催した。2年間の活動成果として、提言「『所得・賃金格差』の是正により分厚い中間層の形成を~すべての人が活躍できる社会へ~」をとりまとめ、4月8日に記者発表した。

⑥ 教育問題委員会

講演会5回(6月7日、8月8日、9月27日、10月23日、12月21日)、委員会会合4回(6月7日、12月13日、2月1日、3月15日)を開催、シンガポール視察(1月10日~13日)を行った。その成果として、提言「大阪・関西を産学による自律型人材創出の発信地に!~社会課題を積極果敢に発見・解決し、大阪・関西で活躍する人材を創り出す!~」をとりまとめ、4月10日に記者発表した。

<実行・実現>
⑧ 大阪・関西EXPO委員会

講演会4回(9月15日、11月29日、3月6日※GX推進委員会との共催、3月26日)、「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジに関する勉強会1回(10月2日)、委員会会合2回(6月2日、4月17日)、万博会場(夢洲)視察を同内容で2回(2月14日、2月28日)を開催。万博の全国的な機運醸成につながる9月15日の講演会は全国各地経済同友会にも案内。10月2日の勉強会は、「TEAM EXPO 2025」プログラムの取り組みとしても位置付け、会員外にも案内発信した。

⑨ グローバル・ベンチャーエコシステム委員会

講演会やイベント、ベンチャー企業などとの意見交換8回(7月27日、9月14日、10月30日、11月7日、3月5日、3月6日、3月14日(中堅企業委員会との共催)、5月8日開催予定)、委員会会合2回(6月16日、4月16日)を行った。また昨年度に「スーパーえこひいき」として選定したスタートアップ5社に対するフォーローを継続した(7月幹事会でのピッチなど)。さらに関西ブリッジフォーラム推進委員会とFriendly Meet Up KANSAI(リバースピッチ)(11月30日)も共催した。活動成果は報告書にとりまとめ、本会ホームページに公開した。

⑩ 関西ブリッジフォーラム推進委員会

大阪イノベーションハブなどと協力して、本会会員がベンチャー企業経営者などとのネットワーキングを深める関西ブリッジフォーラムを6回(5月18日、7月12日、9月27日、11月29日、1月18日、3月21日)開催した。グローバル・ベンチャーエコシステム委員会とFriendly Meet Up KANSAI(リバースピッチ)(11月30日)も共催した。

⑪ GX推進委員会

世界的なGX推進の潮流を踏まえ、2025大阪・関西万博を機に関西が世界をリードするGX推進地域となることを目指し、脱炭素と循環経済への移行を着実に進めるべく、講演会2回(12月19日、3月6日(※大阪・関西EXPO委員会との共催))、2021年度より本会として3回目となる対馬視察(10月10日~11日)、若者との対話「国際ボランティア学生協会(IVUSA)×対馬市×関西 経済同友会 意見交換会」(1月22日)、委員会会合4回(6月5日、9月26日、2月19日、3月25日)を開催した。また、会員企業へのGXアンケートも実施。活動成果とアンケート結果をとりまとめ、会員専用ページにて共有した。

⑫ 広域観光推進委員会

講演会1回(3月28日)、勉強会1回(9月5日)、視察2回(10月21日:神戸港-大阪港 実証航行クルーズ、12月1日:大阪湾ベイエリアの広域観光クルーズ)、委員会会合2回(6月6日、4月5日)を開催。加えて、アピール「大阪・瀬戸内をつなぐマリタイムルートの構築 ~2025年大阪・関西万博を好機と捉えて~」を取りまとめ、11月2日に2025年日本国際博覧会協会 東川直正 副事務総長(理事)、2月6日に丸山順也 大阪港湾局局長、3月4日に見坂茂範 近畿地方整備局局長へ、それぞれ手交した。活動の成果は、報告書として取りまとめた。

⑬ 文化・芸術の力委員会

関西・大阪の文化・芸術の再発見、文化・芸術がグローバルでビジネスを牽引する先進事例の研究、伝統芸能・芸術・音楽にふれ親しむべく、講演会2回(7月24日、10月20日)、視察・鑑賞会 5回(9月29日和泉市久保惣記念美術館視察、11月22日文楽視察、1月24日アバター・パフォーマンスによる文化発信視察、2月15日大阪中之島美術館視察、3月18日ザ・シンフォニーホール 視察)、委員会会合2回(6月20日、4月15日)を実施。また、「なにわの企業が集めた絵画の物語」展を通じて得た知見・経験を未来へ継承すべく、特別講演会・対話鑑賞(12月4日)を開催。全10回と活発に活動した。これらの活動の成果を報告書にとりまとめ、会員専用ページにて共有した。

⑭ 安全保障委員会

講演会5回(7月27日、8月23日、10月31日、11月7日、5月7日)、委員会会合2回(6月21日、4月9日)を開催した。8月28日~30日には第20回大韓民国訪問団を派遣し、外交部や統一部などとの意見交換を行った。この訪韓においては、本会と韓国貿易協会との間でMOUが締結され、両者の協力を深めていくことを確認した。

また在日米国大使館 首席公使へ委員長、委員長代行ヒアリング(12月12日)を行ったほか、委員会による夕食懇談会(12月22日)を開催した。これらの活動の成果を踏まえ、報告書を取りまとめた。

8月7日には、「同友会 The Day 2023」を開催。昨年度の都市間競争戦略委員会とD&I委員会の提言を題材に、ナレッジサロン会員も交えてのグループディスカッションを行った。この取り組みを通じて、会員により提言を理解してもらうこと、提言の対外発信の強化を図った。

事務局企画講演会は1回開催した。(7月11日大阪の街づくりに関して)

以上の委員会等の活動に加え、令和5年4月1日から5月15日までは、前年度の事業計画を引き継いで、前委員会の提言などの発表(2件)なども行った。

【他経済団体などとの連携強化~本会の更なるプレゼンス向上に向けて①】

約1年後に開幕を控える2025年国際博覧会については、2025年日本国際博覧会協会や2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会に参画、開催準備に協力している。6月には、大阪府・市、関西広域連合、関西経済3団体、万博協会で「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)関連事業に関する要望」をとりまとめ、政府に建議した。大阪・関西万博の全国的な機運醸成に向けて、各地同友会への情報提供にも努めた。

他に、他経済団体や自治体などと共同し以下の要望等を発表、実現を働き掛けた。

  • 北陸新幹線早期全線開業大阪大会決議(北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会、7月)
  • 関西創成のための高速道路ネットワークの早期整備に関する要望(関西高速道路ネットワーク推進協議会、8月及び10月)
  • 令和5年度三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進大会決議文(本会が参画するリニア中央新幹線早期全線開業実現協議会と奈良・三重県の3団体・12月)
  • 第19回ミナミ活性化協議会共同アピール(1月)

また、下記のように、他団体と共同で政策決定者や内外のリーダーとの懇談会にも開催、あるいは参加した。加えて産業振興、都市魅力向上でも連携を図った。

  • BIEディミトリ・スティリアヌ・ケルケンツェス事務局長と関西経済3団体との夕食懇談会
    (6月7日)(3団体共催)
  • 自見はなこ 国際博覧会担当大臣と関西経済3団体トップとの意見交換会
    (9月17日)
  • 植田和男 日本銀行総裁との懇談会(9月25日)(4団体共催)
  • G7大阪・堺貿易大臣会合歓迎行事(10月28日)(当会も参加する推進協議会が主催)
  • 岸田文雄 内閣総理大臣と関西経済界との意見交換(11月22日)(3団体共催)
  • 財務省幹部と関西経済3団体との意見交換会(11月27日)(3団体共催)
  • 令和6年大阪新年互礼会(1月4日)(大阪府・市・3団体共催)
  • 大阪観光局事業(DMO)の推進に関するトップ会議、第15回水と光のまちづくり推進会議
    (1月15日)
  • 大阪府・市・経済3団体首脳による意見交換会(1月15日)
  • 齋藤 健 経済産業大臣と関西経済3団体との懇談会(1月18日)
  • 関西経済界と関西広域連合との意見交換会(1月25日)
  • 任鴻斌 中国国際貿易促進委員会会長一行歓迎懇談会
    (2月2日)(5団体共催)

このほか、「IR 推進会議」「大阪 MICE 推進委員会」「ワールドマスターズゲームズ 2021 関西組織委員会」「ミナミ活性化協議会」「国際金融都市 OSAKA 推進委員会」など、大阪府・市や他団体と協力し、大阪の魅力・賑わいづくりにも継続的に取り組んだ。

本会が提言して設立された「関西サイエンス・フォーラム」「アーツサポート関西(ASK)」「関西キャリア教育支援協議会」などの活動に対しても支援を行った。また、本会が2018年に行った

「関西ベンチャーフレンドリー宣言」は4月22日時点で110企業・団体にまで賛同者が広がり、他地域と連携した活動が行われた。

【発信力の強化~本会の更なるプレゼンス向上に向けて②】

報道機関への情報提供をはじめ、事業を広く一般に知らしめるとともに、理解を訴えるために、下記をはじめ、様々な活動を行った。

  • 代表幹事記者会見を10回開催し、記者からの質問に応じるとともに、本会の主張への理解を訴えた。大阪経済記者クラブとの懇親パーティ(7月14日)なども開催し、発信に努めた。
  • 報道機関からの要請に応じて代表幹事コメントなど19件を発信した。
  • 本会の活動の概要を掲載する会報を年間9回発行し、会員及び行政・自治体・報道機関などに提供した。
  • ホームページへの掲載を通じて、提言をはじめ本会の活動を積極的に発信した。