代表幹事コメント

米国大統領選挙の結果について

2024.11.07update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 永井 靖二

  • 米国大統領選挙において、共和党ドナルド・トランプ元大統領の勝利が確定的となった。国民自らがリーダーを選択する民主主義のプロセスと、社会的な分断が深刻化する米国の現状を、改めて実感させられる選挙であった。
  • 地政学的リスクの顕在化、自由貿易体制と経済安全保障の重要性の高まり、デジタル化や生成AIの進化による社会変容、カーボンニュートラル社会への移行など、世界は様々な課題に直面している。トランプ氏には、極端な自国優先主義に陥ることなく、また、パリ協定に基づく温室効果ガス排出量の削減はグローバルな取り組みであることを尊重し、米国大統領に求められるリーダーシップを発揮して国際社会との協力関係のもとでこれらの課題を解決するとともに、不安定な世界情勢を混乱させることなく、ルールに基づく国際秩序の形成に寄与されることを期待する。
  • 日米関係は、我が国の外交・国家安全保障の基軸であるとともに、自由で開かれたインド太平洋の実現を含め、基本的価値を共有する国々との連携を深め国際社会の安定と発展を目指すにあたり、大きな役割を果たすものである。日米ともに新しいリーダーを迎え、二国間の良好で緊密な関係が、外交、経済、文化などあらゆる面においてより一層強化されることを望む。

以上