私達の取り組み
安全保障委員会 「第21回大韓民国・台湾訪問団」
2024年8月26日
日本の安全保障の確保

安全保障委員会 「第21回大韓民国・台湾訪問団」

安全保障委員会は、8月26日~30日、第21回大韓民国・台湾訪問団を派遣した。当会では2000年よりほぼ毎年、韓国を訪問し、政府要人や幹部らと、北朝鮮問題、日韓関係などについて議論している。台湾へは7年ぶり4度目の訪問である。

訪問団には、杉野利幸 安全保障委員会 委員長(三紀ホールディングス 代表取締役社長)、藤岡ゆか 委員長代行(藤岡金属 代表取締役社長)、宮部義幸・永井靖二 両代表幹事、中野健二郎・蔭山秀一 元代表幹事ら17名が参加した。

韓国では尹錫悦政権の発足、昨年8月のキャンプ・デービット合意を経て、日米・日米韓関係が高度化している。特に日韓は来年、国交正常化60周年を迎える。当会のMOU締結先である韓国貿易協会からは、ASEANなどの第三国での両国協力、スタートアップの交流などに関する期待が寄せられた。その一方、北朝鮮情勢は以前にも増して厳しい。朝鮮半島有事と台湾海峡有事の「二つの有事」が起きることへの懸念、これに対する方策などについて理解を深めた。

台湾では、5月20日に頼清徳政権が発足した。中国による政権への圧力の状況、これに対する台湾側の防衛システム、サイバーセキュリティ対策、ディスインフォメーション対策などについて学んだ。また台湾が圧倒的なシェアを占める半導体産業の背景にある人材等の戦略、さらにデジタル戦略や貿易政策などについても見識を深めた。

訪問団を通して、朝鮮半島有事、台湾海峡有事に対する韓国、台湾の見方、これを防ぐ手立てなどについて知見を得る機会となった。また民間外交を通じて、東アジアの平和と安定に貢献することの意義を再認識した。

【写真】左上より右回りに
・(韓国)韓国貿易協会との夕食懇談会
・(韓国)申珏秀 元駐日韓国大使、朴榮濬 韓国国防大学教授との夕食懇談会
・(台湾)米在台協会台北事務所長レイモンド・グリーン氏との意見交換
・(台湾)中華民国三三企業交流会との昼食懇談会