代表幹事コメント

北陸新幹線の早期全線開業に向けて

2024.08.07update

公益社団法人関西経済連合会会長 松本 正義
大阪商工会議所会頭 鳥井 信吾
一般社団法人関西経済同友会代表幹事 宮部 義幸
         同        永井 靖二
京都商工会議所会頭 塚本 能交
神戸商工会議所会頭 川崎 博也
大津商工会議所会頭 河本 英典

 本日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会が開催され、小浜・京都ルートについて、詳細ルート・駅位置、工期、建設費などが示された。
 これは、敦賀・新大阪間の一日も早い認可・着工を実現するため、環境アセスメント手続きを丁寧かつ着実に進めて頂いていること、さらに、従来は工事実施計画の認可後に行っていた調査も含め、必要な調査等を先行的・集中的に行う「北陸新幹線事業推進調査」が確実に進められている結果であって、早期全線整備に向けた大きな前進であると評価している。
 ただし、工期については我々の想定を上回る期間が示されたことに懸念を感じている。

関西経済界としては、北陸新幹線全線整備の意義を以下のとおり考えている。
○ 東海道新幹線の代替補完機能を果たすことで東西の断絶リスクを大幅に軽減し、災害に強い強靭な国土づくりに必要不可欠な高速交通インフラである。
○ 歴史的に強い絆で結ばれてきた北陸と関西の一層の連携強化、交流人口の増加、これらに伴う多大な経済波及効果が見込まれ、関西にも大きな効果が期待される。
○ 北陸と関西の間の移動の速達性、さらに乗り換えは発生しないという利用者の利便性に優れている。

 以上のように、北陸新幹線全線整備の意義に照らせば、小浜・京都ルートによる早期着工、早期全線開業が必要不可欠と考える。関西の経済界として、一日も早い全線開業をめざした機運醸成や、政府・与党への要請活動に一層力を尽くしてまいりたい。

代表幹事コメント

北陸新幹線の早期全線開業に向けて