新宮康男 元代表幹事を悼む
2024.05.14update
○新宮康男 元代表幹事の訃報に接し、心よりお悔み申し上げる。
○新宮さんが代表幹事を務められた1990年から92年は、湾岸戦争の勃発、東西ドイツ統一、
ソビエト連邦の消滅など、世界情勢が激動する時期にあった。
○そうした中、新宮さんは、天安門事件で世界との交流が停滞していた中国の現状をいち早く的
確に確認する必要性を説き、他の経済団体に先駆け、訪中代表団の派遣を決断された。1991
年9月、代表幹事として60名を超える大型ミッションを率い訪中、自らの目と耳で現状を確認
するとともに、交流再開を通じて日中間の政治・経済関係の復旧・発展に大きく貢献された。
○また、関西の21世紀のグランドデザインの策定と実現のための戦略構築を重視し、その検討を
行う「21世紀の関西を考える会」の設立に力を注がれた。代表幹事を退かれてからは、関西広
域連携協議会の発足に尽力され、代表理事を務められた。この取り組みは、後に関西広域連合の
設立へ結実した。
○本年1月の歴代代表幹事との懇親懇談会にご出席予定と聞き、楽しみにしていたが、直前にキ
ャンセルなされた。ご体調を心配していたところ、今回の訃報を知り、とても淋しい思いであ
る。関西・日本の発展に貢献された生前の大きいご功績を偲ぶとともに、謹んでご冥福をお祈
り申し上げる。
以上
一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 角元 敬治
代表幹事 宮部 義幸