大阪・関西を産学による 自律型人材創出の発信地に!
~社会課題を積極果敢に発見・解決し、大阪・関西で活躍する人材を創り出す!~
関西経済同友会 教育問題委員会(委員長=三笠裕司 日本生命保険相互会社 代表取締役 副社長執行役員)は、提言「大阪・関西を産学による自律型人材創出の発信地に!~社会課題を積極果敢に発見・解決し、大阪・関西で活躍する人材を創り出す!~」を取り纏めました。
■当委員会の狙い
・大阪・関西ひいては日本の経済発展を担う「人づくり」を大きなテーマとし、その中でも社会に多くの人材を輩出する「大学」に焦点を絞って、「大学と社会との連携・接続(大社(だいしゃ)連携・接続)」という切り口で、大学また国・政府、そしてとりわけ企業が果たすべき役割・求められる役割を中心に提言を行う。
■大阪・関西の復活に向けた「提言の柱」
①:実践的な教育の大阪・関西での普及
②:変化する高等教育の更なる実効化に向けた大阪・関西企業の変革・協力・支援
■大阪・関西を復活に導く「具体提言」
(1)企業への提言
①コーオプ※1教育への積極参加・積極協力(学生を受け入れよ)
②ディプロマ・サプリメント※2を活用した学生の学修歴や身に付けた能力水準の評価
③人的資本経営の観点での奨学金制度の活用
④学生と関わる機会の積極的な創出(教育現場へ足を運べ)
※1:コーオプ教育
・学内の授業と学外での就労経験型学修を組み合わせた教育プログラム
※2:ディプロマ・サプリメント
・従来の成績証明書等の数値に加え、個々の学生の具体的な学修の到達度・達成状況や諸活動の成果を、レーダーチャート及び文章の補足等により証明する学習成果の可視化ツール
(2)大学への提言
①社会実装教育の充実
②コーオプ教育のカリキュラムへの導入
③積極的なディプロマ・サプリメントの導入
④奨学金による支援対象者の厳格な審査(選考及び推薦)
(3)国・政府への提言
①コーオプ教育の普及・導入を推進するための積極的な支援
②ディプロマ・サプリメントの作成必須化
③STEAM教育の普及に向けた積極的な支援(司令塔の設置)
④メディアリテラシー教育の取り込み
■まとめ.我々が目指すもの
【大阪・関西を産学による自律型人材創出の発信地に!】
・①実践的な教育の大阪・関西での普及
②変化する高等教育の更なる実効化に向けた大阪・関西企業の変革・協力・支援
を通じて、複数の大学、複数の企業が、社会実装教育で結びつくことで、大阪・関西では具体提言が実現され、産学一体で育成した人材が大阪・関西に定着する好循環を生み出したい。
・将来的には、大阪・関西を産学による社会実装教育を通じた自律型人材の発信地とし、高度人材を創出し続ける姿の実現を目指したい。
以上
一般社団法人関西経済同友会
教育問題委員会