今夏の酷暑と頻発する自然災害を受けて
2023.09.29update
- 2023年の北半球は「観測史上、最も暑い夏」を経験した。
- 毎年のように記録的な熱波が襲う「地球沸騰の時代」とも言うべき事態が、我々の生活を脅かしている。大規模な森林火災や未曽有の風水害が世界各地を襲い、我が国においても、災害級の猛暑や激甚化する台風、線状降水帯による集中豪雨が、国民の生命と財産に甚大な被害を及ぼしている。
- 地球環境に対する危機感が増すなか、2020年に衆参両議院で「気候非常事態宣言」が決議されている。これは「もはや地球温暖化問題は気候変動の域を超えて気候危機の状況に立ち至っている」との認識を共有し、一日も早い脱炭素社会の実現に向けて、国際社会の名誉ある一員に相応しい取り組みを、国を挙げて実践していく決意を宣言したものだ。
- 関西経済同友会は、改めて政府の「気候非常事態宣言」が示す危機感と行動の必要性に強く賛同する。我々は経済人として、頻発する自然災害に対する足元の備えを高めつつ、「いのち輝く未来社会」の実現を目指して「2050年カーボンニュートラル」の潮流がもたらす不可逆的な変化に向き合い、関西が有する先端技術の社会実装をはじめとする戦略的取り組みに、官民一丸となって邁進していく。
以上
代表幹事 角元 敬治
代表幹事 宮部 義幸