鳩山首相の辞任について
2010.06.02update
鳩山首相が辞意を表明した。「政治とカネ」の問題に加え、普天間飛行場移設問題などにおけるリーダーシップの欠如から国内外に大きな混乱を招いた結果であり、鳩山首相の辞任は当然の決断であると思われる。世界の政治・経済情勢が混沌とする中、また、国内においても国会で重要法案の審議が行われているこの時期に、政治に空白を作ることは許されない。速やかに次期総理を選出し、新総理は強いリーダーシップを発揮して、国民の信頼を得られる政治を行い、経済・外交などにおける難局を克服してもらいたい。自民党政権時代に見られた短期間での首相交代が、民主党政権になっても繰り返されたことにより、国民の政治に対する不信感・失望感は増している。また、首相が頻繁に変わることは、海外の元首との信頼関係構築を困難とし、世界の中で孤立することにつながりかねない。新しい政権は、出来るだけ長期にわたり責任を持って我が国の舵取りを行う政権であることを願ってやまない。
以上
社団法人 関西経済同友会
代表幹事 山中 諄