第24回全国経済同友会セミナー 福岡で開催
第24回全国経済同友会セミナーを福岡で開催
東日本大震災を受け、新たな国づくりを目指し緊急日本復興会議をテーマに
第24回全国経済同友会セミナーは、4月14日、「緊急日本復興会議」をテーマに、福岡市で、全国44経済同友会から1,000名を超える参加者を得て、盛大に行われた。このセミナーは当初4月14・15日に「アジア時代を活きる!成長するアジアと日本の進路」をテーマに行われる予定であったが、東日本大震災が発生したため、プログラムを変更し、開催された。
有富慶二 全国経済同友会セミナー企画委員会 委員長の開会挨拶、伊藤健二 福岡経済同友会代表幹事の歓迎挨拶に続き、大前研一 ビジネス・ブレークスルー 代表取締役社長が「震災復興とこれからの日本」をテーマに基調講演。原子力専門家のキャリアをもとに政府の取り組みの課題を指摘した後、過去の成功体験から訣別し、21世紀的発想・ビジョンを打ち出す必要があると唱えた。
次に、石原進 福岡経済同友会 代表幹事を議長に、日本復興パネルディスカッションを行った。先ず、被災地から参加した澤野俊郎 岩手経済同友会 常任幹事、大山健太郎 仙台経済同友会 副代表幹事、近藤哲 福島経済同友会 副代表幹事が基幹産業の農林水産業や物流インフラなどが壊滅的被害を受けている実情を報告した。その後、増田寛也 野村総合研究所 顧問、麻生渡 全国知事会会長・福岡県知事、大竹伸一 関西経済同友会 代表幹事、桜井正光 経済同友会 代表幹事を交え、2時間半以上にわたり、緊張感を伴った討議を行った。
その後、緊急復興アピールが採択され、全国の経済同友会からの2,000万円の義援金について報告が行われた。緊急復興アピール「将来を切り拓く“新たな国づくり”としての復興を」では、復興計画を主導する東北復興院(仮称)の東北地域を本拠地とした創設、復興財源としての復興特別基金の創設や復興税の導入、電力供給の確保に向けた最大限の努力などを訴えた。
次期開催地の中尾哲雄 富山経済同友会 代表幹事が挨拶し、最後に芦塚日出美 福岡経済同友会代表幹事が閉会挨拶を述べ締めくくった。