代表幹事コメント

骨太の方針・未来投資戦略2017の閣議決定について

2017.06.09update

代表幹事 黒 田 章 裕

○本日、『経済財政運営と改革の基本方針2017』、ならびに『未来投資戦略2017』が閣議決定された。

○「経済再生なくして財政健全化なし」との方針の下、2020年度までに基礎的財政収支(PB)黒字化達成の目標が堅持されている点を評価する。しかし、社会保障制度改革の具体策の検討は不十分であり、歳入改革の柱である消費税率10%への引き上げについては言及されておらず、財政健全化への道筋は具体性を欠いていると言わざるを得ない。

○我が国が中長期的に経済成長を実現していくうえで、また、世界を見据え企業が戦っていくうえでも、「人材」「科学技術」分野への投資は不可欠である。無駄な予算を排除し、真に必要な政策実施のための財源確保に向け、国民の理解と協力が得られるよう、今後の国会審議において、丁寧で建設的な議論がなされることを求める。

○成長戦略については、重点5分野を明確にしたことを評価する一方で、これまでの成長戦略を振り返り、成果が上がらなかった原因を明らかにすると共に、新たな価値の創出を阻んでいる岩盤規制の改革を急ぐべきである。

以上